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平成28年度 『動物取扱責任者研修』を終えて 11

『クオリティ・オブ・ライフ(QOL)』の定義について、絶対的に統一された概念というものはありませんが、ご参考までに書きますと。
デジタル大辞泉の解説によれば、『クオリティ・オブ・ライフ(QOL)』とは、

【《「人生の質」または「生活の質」と訳す》広義には、恵まれた環境で仕事や生活を楽しむ豊かな人生をいう。狭義には、特に医療・福祉分野で、延命治療のみにかたよらずに、患者の生活を向上させることで、患者の人間性や主体性を取り戻そうという考え方】

とあります。

簡略化したものですが付け加えますと。
国際保健機関(WHO)が掲げる健康憲章では、『クオリティ・オブ・ライフ(QOL)』とは、

【単に疾病がないということではなく、完全に身体的・心理的・社会的・霊的に満足のいく状態にあること】

と定義しています。

概していえば。
個々の収入や財産を基に算出される生活水準とは別に、個々の人生(生活の質)において、いかに自分らしく生き、いかに人間らしく生活し、それらに満足しているかの尺度の一つといえます。

もう少し具体例をあげれば、

・身心の健康
・快適な衣食住の環境
・人権や自由の保障
・健全な人間関係
・自由な学びの場
・やりがいを感じられる仕事
・適度なレクリエーションやレジャーの機会

などの充実が幸福感をもって実感および実現できているか、それらで『クオリティ・オブ・ライフ(QOL)』の度合いを判断するわけです。

このように、『クオリティ・オブ・ライフ(QOL)』は様々な観点からはかられるので、つまるところ、満足感を得られるかどうかは個人差が生じます。
よって、それら主観的な満足の度合いは、客観性を欠く側面を持ち合わせていることを否定できません。

だとしても、です。
飼い主様方個々人が理想とする『クオリティ・オブ・ライフ(QOL)』の実現の尊重があってこそ、共に暮らすペット様も幸福感を共有できるのだと、私個人は存じます。
『クオリティ・オブ・ライフ(QOL)』の実現による心の余裕は、飼い主様の気持ちに穏やかさをもたらし、ひいてはペット様と接する際にもポジティブな影響を与えると信じるからです。
ペット様自身も、『5つの自由』が保障されるからこそ、”らしさ”を発揮し、”らしさ”ではしゃぎ、”らしさ”で甘えて、”らしさ”で生きれると私は確信しているからです。

この点を重視するが故、『平成28年度 『動物取扱責任者研修』を終えて 10』で綴ったような、動物愛護団体の過剰すぎる審査や条件に、私は賛同できないのです。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉