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平成28年度 『動物取扱責任者研修』を終えて 15

確かに、石鹸の”におい”・森林の”におい”・花や果実の”におい”などであっても、それらにまつわる過去のネガティブな体験や学習によっては、好きな”におい”と”嫌いな”におい”に、意見が別れることがあるでしょう。
これは、ペット様の”におい”(排泄物臭・口臭・体臭など)についても同様で、ペット様と暮らし慣れている方とそうでない方では、明らかな溝が生じます。

ちなみに、私個人は兄弟猫様たちと暮らしている上、ほかの猫様も好きであるのですが。
だからといって、猫様の排泄物の掃除を怠りがちな方の家に訪問した際には、その”におい”を好ましいとは感じません。
そういう”におい”(環境)に慣れてしまった飼い主様は、おそらく、ご自分の家に染みついた”におい”には気づいていないのでしょうが、私自身も気をつけなければと再認識致した次第です。

”個人差”と”慣れ”の話ついでにいえば、

・自分の家の”におい”は感じないが、知人の家に入ると”におい”を感じる
・知人宅を訪れた際、初めは気になった”におい”が、しばらく滞在するうちに、ほとんど気にならなくなる
・ネガティブな情報が入っていると、敏感に感じる

などが、具体的な説明として、講義内で取り上げられました。
これについては、私同様、頷かれる方々も少なくないと存じます。

続きましては、悪臭苦情の現状についてです。
公害等調整委員会の調べによりますと、住民にとっては、”騒音”と”悪臭”が最も身近な環境問題となっているそうです。

加えて。
講義中に紹介された、平成25年度における全国の悪臭苦情を業種別で算出した表によると、愛がん動物販売店(所謂ペットショップ)への悪臭苦情件数は11件あったといいます。

上記の件数のうち、東京都に限っていえば1件だといいますが……。
講師の方がいうに、苦情申し立てを行った方は一人だとしても、実際は、”におい”を感じて不満に思っている人がその他大勢いるはずなので、この数値はあくまでも氷山の一角だ、と強調されていらっしゃいました。

また。
不満に思うかどうかは、その”におい”を嗅ぐ頻度や強さ、時間などによっても違いが出るといいます。
なるほどその通りで、たまたま通りかかった場所から悪臭を感じたのと、日常的に自分の家の隣近所から悪臭がするのとでは、不満や不快の持ちようが違って当然です。
前者であれば、悪臭苦情の通告までは行わずに放置する人が多くはないでしょうが、後者であれば、悪臭苦情の届け出に出るケースがあっても不思議ではありません。

つまるところ。
”におい”の強さと不満の割合が比例する事実からするに、悪臭を感じた際に多少の期間は我慢していたとしても、やがて我慢の限界に達してしまえば、実際の悪臭苦情として表面化するわけです。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉