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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜4

「ノーリード散歩について、ドッグトレーナであるK様はどうお考えですか?」
「反対です」

きっぱりと言い切ったK様の目には、力強い信念が灯っていた。

「交通事故や迷子、通行人に咬みつくかもしれないというリスクはご承知の通りでしょう。加えて、ボクには反対理由があります」

その一つが、拾い食い問題だ。
犬様の中には、拾い食いの癖を持っている個体も存在する。
K様は、実際にそういった犬様のしつけトレーニングを引き受ける事があるというし、私達がパートナーをつとめさせて頂いている犬様の中にも稀に存在するので、お散歩中は細心の注意を払っている。

拾い食い問題は、なにも野外の散歩中だけではない。
室内でも起きる問題なので、困っている飼い主様も多いと聞く。

野外で言えば、人間が道に落とした残飯類・散乱したゴミ類・意図的に人間がまいた毒物・有毒性の植物などを犬様が口にしてしまうのが怖い。
他の生き物の糞尿も、絶対に口にしないとは言い切れない。

室内では主に、人間が食べ散らかしたもの・ゴミ類・錠剤の薬・おもちゃの欠片などの誤飲が危険だ。
飼い主様の留守中に起こる例が頻繁だという。

とにかく、犬様にとって有害となるモノはインターネットなどでも簡単に調べられるので、保管場所なども含めて、飼い主様が気を付けてあげるに尽きる。

K様の警笛は続いた。

「それらの拾い食い癖は、どの場合においても、最悪、命に関わる重大な事故にもなりかねません。正しいしつけトレーニングを受けていたとしても、ノーリード散歩中には犬のテンションも不必要に上がって、飼い主との距離が離れている場合もあるでしょう。そうすると、すぐ傍で犬の様子を見れる状況ではないので、見えない所で思わしくない何かを口にしてる事に飼い主が気づかない可能性があります」
「それは、伸縮リードでも起き得えますね」
「そうですね。ですから、何かのはずみで犬が口にしてしまう危険を遠ざけるにはやはり、適度な長さのリード付散歩で予防をしてあげた方がいいでしょう」

ちなみに、拾い食いをしないようにするしつけトレーニングを行う際にも、K様はリードを有効に使うらしい。
犬様との適切なコミュニケーションをはかる際にその実践方法を知っていて損はないので、皆様への紹介にあたっては、いずれ別の機会を設けるつもりだ。

「次に伺いたい事なんですが……」

私の振りに、K様はにっこりと笑った。

「どうぞ。ボクに答えられる範囲でしたら、なんなりと」

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉