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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜6

「留守番の時間が長い犬にとっては、特に、散歩の時間は刺激を受ける絶好の機会ということになります。例えば、散歩中に他の犬とすれ違った際に互いのにおいを嗅ぎ合ったり吠え合ったり、ノラ猫や鳥などを見つけると追いかけたりする行動は、それぞれが刺激となっています」

K様は間髪入れず付け加えた。

「まあ、刺激といっても、車やバイクのエンジン音・踏切の音・工事の騒音などを怖がる犬にとっては、恐怖やストレスになるものもありますが……。それについては、しつけトレーニングで改善を試みることができますので。ともかく、犬にとっての散歩の時間は、飼い主とのコミュニケーションや運動不足の解消だけではなく、刺激を受ける機会という側面からも重要なのです」
「留守番の時間が長い犬様にとっては、欠かせない時間となるわけですね」
「そうです。だから散歩に連れて行ってもらうのが待ち遠しく、たのしい時間となり、はしゃぐわけです」
「あ……ってことは……」

私が気づきを得ると、K様がかぶせてきた。

「お察しの通りです。もちろん別の要因が考えられる犬もいますが、ボクのしつけトレーニング実体験としては、長い留守番で日常の退屈度が高い犬ほど、散歩時の引っ張り癖が強くなるというデータが残っています」

なるほど、パピー時代や、家に迎え入れた当初は、飼い主様も充分に犬様をかまってあげるに違いない。
が、仕事やらの種々の事情で、段々と犬様にかまう時間が減ってきてしまう飼い主様もいるだろう。
それに比例して、犬様の退屈度は上がってしまう傾向があるとK様は述べた。
となると……。

「引っ張り癖をなくす為のアプローチとして、犬様の日常の退屈時間を減らしてあげる手もあるわけですね」
「はい。ちまたで言われている、犬から見た飼い主の順位付けだけに固執していると見えてこない視点です。それに気づかず、犬を怒鳴りつけたり叩いたりしても根本の解決はできませんし、両者にとってプラスになる要素は見つけられません。だからといって、『退屈しのぎの為にノーリード散歩をしているんだ』と正当性を訴えられても、安全面を重視するボクは、それを認めることは出来ませんが」

では、あっちこっちに行きたがるわけではなく、概ね安全に散歩している最中、気になる対象があった場合に限り、犬がそちらに向かいたがる仕草を見せた時はどうするのか。
私はさらに突っ込んだ。

「散歩中に犬様が立ち止まったりする件も含めて、K様の見解をお聞かせ願えますか?」

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉