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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜108

冬場の防寒対策として暖房器具を利用するのに、その種類ごとの利点と欠点をここまで述べてきた。
そのすべての共通事項としては、極端に室内を暖め過ぎないようにすることと、温風がでるタイプの暖房器具を使用する際は、ペット様自身が過ごす位置が暖かいかの確認をすることである。
ペット様が心地よいと思える場所を、自ら選べるようにすることも基本中の基本だ。

同時に、乾燥を防ぐ目的で、

・加湿器や霧吹きの併用
・水をはった容器の設置
・室内に濡れた状態の洗濯物やタオル類を干す

などの工夫も忘れてはならない。
空気が乾燥すると鼻や喉の粘膜が乾き、空気中の細菌やウィルスに対する抵抗力が弱まってしまうのは、ペット様も私たち人間と同じであるからだ。
皮膚や気管支に疾患を抱えるペット様には、その悪影響が軽くはないので、よりご注意願う。

また。
空気の汚れ改善や、暖房器具の不完全燃焼による不慮の事故を防げるのは飼い主様しかいないのだから、部屋の窓を開けたりして、こまめな換気に気を配るのも重要だ。
とくに小型のペット様やシニアペット様、病気を患っているペット様は抵抗力が弱いので、充分な注意が必須である。

ペット様が電源コードをイタズラしてしまわないような工夫をすることが当然なのも、再度忠告しておく。

K様は念を押すように仰った。

「過剰に部屋を暖かくした状態が長く続いたり、暖房のきいた室内で暮らす時間が長いペットは、かえって虚弱体質になってしまいますので、気をつけなければなりません」
「近年だと、室内で暮らす時間が多くなった犬様に、体温調節が上手でない個体が多い傾向がありますよね」
「冬場の大気に触れる機会が少ないのと、暖房器具による暖かい環境に慣れ過ぎた故に、寒さを極度に嫌う犬が増えているのは確かです。その原因を作ったのは、紛れもなく飼い主とペットショップ店員です」
「ああ……”お散歩に連れて行かなくても平気”という飼い主様の勘違いと、ペットショップ店員の利益最優先のセールストークのせいですね」
「その通りです。人間側の勝手な都合で温室育ちにされた犬に、明らかな健康被害が増えました」
「具体的に、どういったものですか?」
「そうですね……たとえば、ダブルコートの被毛を持つ犬に、被毛トラブルが目立つようになりました。寒い季節でも暖かい室内環境が当たり前になってしまったために、アンダーコートが生える時期がどんどんとずれてしまっているのです」
「本格的な冬になっても未だ、充分な量のアンダーコートが生え揃っていない犬様は、少なくないですものね……」
「そのせいで、真冬は余計に、お散歩に行くのを嫌がる犬が増えました」

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉