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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜109

「冬毛が生え揃わないことでお散歩を嫌がることには、温度差に身体が適応できない問題もはらんでいるので、決して軽視できることではないんです」

K様の注意喚起は最もだと、私は深く頷いた。

「心臓に負担が掛ってしまいますよね」
「はい。飼い主によっては、いくら警告を発しても他人事の方がいますが、体温調節に異常をきたしてしまう問題は、なにもダブルコートの犬に限らず、シングルコートの犬にも起き得る問題です」

ここからK様は、冬場における犬様のお散歩について話し始めた。

「人間だけではなく、季節の変わり目に体調を崩しやすいのはペットも同じです。とくに犬は、冬であってもお散歩で外へ出る機会が多いので、注意すべきは暖かい室内と寒い室外の温度差です。配慮の目安として、室内外の温度差は10℃以下が望ましいでしょう」
「温度差で身体に負担がかかってしまったために、体調を崩す犬様が少なくないですものね。特にシニア犬様や子犬様や心臓が弱い犬様は、大きすぎる温度差のせいで心臓に負担がかかったり、低血糖などの症状を引き起こす危険がありますし」

私たち人間でも、急激な温度差は血管の収縮に影響し、時には死を招くヒートショック症状を発症する危険性がある。
それは、犬様をはじめとするペット様も例外ではない。
とりわけ、糖尿病・心臓病・甲状腺などの疾患を持つペット様は要注意だ。

また、暖房の効いた室内から寒い室外に犬様を急に出てしまうと、外気の冷たさで、気管支を痛めてしまう危険もある。

ついでにいうと、室内と室外の温度差が激しい季節に、咳・呼吸障害・疲れ・貧血などを見せる犬様の場合は、循環器障害や呼吸器障害が疑われるので、出来るだけ速やかに動物病院で診察をしてもらった方がいい。
猫様の場合は、多飲多尿・頻尿・排尿困難・血尿など泌尿器障害も多く見られるので、温度差にはくれぐれもご注意願うばかりだ。

冬場の犬様のお散歩について、K様のアドバイスは続く。

「ですから、お散歩に出かけるタイミングとしては、少しでも暖かくて風の穏やかな日中の時間帯が良いと思います。そうすることで、室内と室外の温度差を出来るだけ少なくできますし、強い北風で凍えるような寒さだと、犬様がお散歩に嫌なイメージを抱いてしまいかねませんので。とにもかくにも、お散歩中も極力日当たりのいい道を歩くなどして、寒暖差に気を配るべきです」
「日光を浴びることで、体内のカルシウム合成促進や神経伝達ホルモンであるセロトニンの生産と活性化に、ポジティブな効果を望めますしね」

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉