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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜11

「K様は先程、春の犬様のお散歩で草木の多い公園に行くと仰っていましたが……この時季の藪や草むらには、気温が暖かくなるにつれて動きが活発になるノミ・ダニが生息していますよね。そのことについて、お気をつけになっている点はありますか?」
「草木の多い公園といっても遊歩道を歩きます。さておき、藪や草むらに犬を近づけないことですね」

この問題についても、やはりノーリード散歩では対処出来ないだろうなと一人で再確認しつつ、私は続けた。

「犬様とお散歩に行けばノミ・ダニに遭遇する機会があるわけですが、だからといってお散歩をまったくしないというのも個人的には違うと思っています。だとしたら、ノミ・ダニの予防や駆虫がかかせないわけですが、K様はどうお考えですか?」
「簡単なことでいえば、お散歩からの帰宅後に、飼い主は犬へのブラッシングを必ず行って、ノミ・ダニが寄生していないか確認するべきかと。加えて、ノミ・ダニについての正しい知識を飼い主が持つことですね。ボクがしつけトレーニングに伺っている先でも、意外と知らない方が多いので」

その知識については、私自身も獣医さんから相当の教えを得た。
以下が、その一部だ。

・犬様にノミが寄生すると、ノミアレルギー性皮膚炎の原因になったり、瓜実条虫を媒介したりすること。

・大量のノミ・ダニに吸血された犬様は、貧血を起こしてしまう可能性があること。

・マダニは、散歩中の犬様が発する二酸化炭素・振動・体温などに反応して寄生すること。

・犬様にマダニが寄生すると、バベシア症やライム病などの感染症を媒介したりすること。

・寄生したマダニを無理に引っ張り取ろうとしても、顎体部だけが犬様の身体に残って化膿してしまう危険性があること。

・ノミ・マダニの予防は、ノミ・マダニが媒介する病気の予防にも繋がること。

・ノミ・ダニの駆除薬にはいくつか種類があって、ノミ・ダニだけに効くもの、ノミ・ダニ以外の寄生虫にも効くものなどがあること。
 それぞれの駆除薬で効能が違うし、投与の仕方や効果が続く期間も違うこと。

・ノミの成虫は一度に10?50個の卵を産み、それらは1?2日で孵化して、5?10日で成虫になること。

・犬様に寄生して吸血したノミは、24?48時間後に卵を産むこと。
 その卵が落ちた犬様の寝床やカーペット、畳などで孵化すること。
 そしてまた成虫になり、犬様に大量に寄生して吸血をするという悪循環になること。

・犬様に寄生して吸血を終えたダニは、犬様の身体から離れ落ちて卵を産むこと。
 それが孵化して成虫になると、ノミと同様に、犬様に大量に寄生して吸血をするという悪循環になること。

・一度でも室内に卵を産みつけられてしまうと、すべてを完全に駆除するのは難しいこと。

・ノミ・ダニを家に持ち帰るのは、犬様だけでなく人間も有り得ること。

・人間自身も、ノミ・ダニの被害に遭うこと。

・ノミ・ダニが媒介する寄生虫や病原菌は、時に、犬様の命を奪いかねないこと。

だからこそ、ノミ・ダニの予防と適切な駆除が大事なのだ。
駆除は一度行ったからといって、安心できるものでもない。
成虫を駆除できても、その卵などがまだ家の中に残っている場合があるので、継続的な予防が必要なのだ。

なので。
ノミ・ダニの被害が疑われる時は、直ちに動物病院で診てもらうことを強くお勧めする。
そう共感し合うK様と私だった。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉