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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜114

「雪に関することでいえば、道路の凍結防止目的で散布されている融雪剤にもお気をつけ頂きたいですね」

私の話に頷きながら、K様はいった。

「融雪剤の主成分は、”塩化カルシウム”や”塩化ナトリウム”などです。両方とも自然界に存在する物質なので、それ自体は毒性があるものではありません」
「海水にも存在ている物質ですしね」
「ええ。ただし、融雪剤に含まれているそれらは塩分濃度が高いので、濡れた素手で触れてしまうと軽度の火傷を負って、皮膚炎を起こす危険性が指摘されています」
「鉄を錆びさせるほどの塩分濃度ですから、肉球剝き出しで歩く犬様が踏んでしまうのは怖いですよね」
「もしも、融雪剤が犬の手足や被毛に付着していて、それを知らずに舐めてしまえば、胃腸炎を発症してしまうケースも心配されます。ですので、念のために、お散歩後は足拭きやブラッシングを怠らないようにした方がいいでしょう」

融雪剤は白いので、雪の上では判別が難しい場合がある。
さらに、融雪剤によっては、”エチレングリコール”という液体成分が含まれているものがある。

”エチレングリコール”は凍結防止剤の一種なのだが、厄介なのは甘みを感じるらしく、犬様・猫様が気づくと舐めてしまう可能性があるという。
過去には、”エチレングリコール”を口にしてしまったペット様の死亡事故もあるらしいので、飼い主様自身がご自宅周辺に散布する際は成分表をよく確認し、”エチレングリコール”が入っていない品物を選んで頂ければと思う。

今度は、冬場のお散歩に起こりがちな話をK様にして頂いた。

「冬場は日の出が遅いですし、日の入りが早いので、可能な限り暖かい日中のお散歩が望ましいというのは、先ほど話した通りです。それでも、早朝や夕刻以降に犬のお散歩をしている方を見かけることが少なくありません。まあ、元気な犬をお散歩に連れて行かないよりはマシですが……飼い主の注意力不足には危険を感じます。具体的にいうと、明るい日中と同じ感覚でお散歩している飼い主があまりにも多い、ということです」
「確かにそうですね。寒いが故に、足早な方が多いですし、自転車もスピードを出しがちなので、たとえ歩道を歩いていても、事故に巻き込まれるんじゃないかとヒヤッとする場面に出くわします」
「そういった人たちは自分の都合ばかりで、周囲への注意力が著しく低い。だから、すれ違う人にすら気づかない。このように、ただでさえ事故に遭ってしまう危険があるにもかかわらず、お散歩中の飼い主は、それらの危険から自分自身と自分の犬のことを守る意識が希薄なのです」

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉