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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜22

2016年5月5日。
立夏を迎えた。

暦の上では、立夏から立秋の前日までが夏と考えられている。
東京ではすでに夏日を記録した日もある。

おおよその目安として。
犬様は『気温22度・湿度60%』を越えると、熱中症になる可能性が高くなると言われている。
が、本ブログでも事ある毎に記している通り、ご多分にもれず犬種差・個体差・環境差などがあるので、飼い主様方は今の内から留意が必須だと強調させて頂きたい。

それというのも、数日前。
メビーラックがパートナーを担わせて頂いている飼い主様から、お散歩中に突然、ご自分の犬様が熱中症になってしまったとの緊急依頼があったことに由来する。
応急処置方法を電話でアドバイスしながら現場へ直行し、同時に調べ上げた最寄りの動物病院へと犬様を搬送した。
休診日だったにも関わらず対応してくださったおかげで、犬様は大事には至らず、直ぐに元気になった。

そんなこんなもあり。
夏場の犬様のお散歩に必要な注意点などを、K様との会話でおさらいしてみようと思う。

「言わずもがな、犬は全身を毛で覆われています。それ故に、人間よりも寒さに強いという特徴を持っていますが、反面、暑くても体温調整が上手くできません。初めて犬を飼う飼い主の中には、そうした犬の特性に理解が及ばず、望まぬ病気や事故を招いてしまう例があります」

K様が仰る通りだ。
同じ気候下・環境下にいても、飼い主様と犬様、双方の体感温度には違いがある。

具体的に付け足せば。
人間は全身に汗腺がある為、全身で汗をかいて身体の熱を放出できる。
一方の犬様は、汗腺が足の裏や鼻頭付近のごく一部にしかない為に、発汗による体温放出や体温調節が得意ではない。
代わりに、犬様はパンティングをする。
口を開けてハアハアと息をする行為のことだ。
舌を出して唾液を蒸発させることで、その気化熱により体温を下げている。

K様は念を押した。

「意外と知らない飼い主もいますが、犬にとってのパンティングは、体温放出や体温調節を行う為の重要な生理現象なのです。その観点から言えば、飼い主が『少し暑いなあ……』と感じた時こそ、犬のパンティングに気を配るべきなのです。その時、犬は『暑くて堪らない』と感じている可能性がありますからね」

ちなみに。
犬様は自分の身体を舐めることによって体温の放散もできるが、汗に比べると効率はさほど良くない。
加えて、指の間や肉球を必要以上に舐め続けていると、皮膚炎が起きやすくなってしまうリスクがある。
犬様の指の間や肉球には微生物が増殖しやすい環境であることも、飼い主様が忘れてはならないポイントであろう。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉