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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜30

「サマーカットに賛同する派は、暑さ対策を主な要因として上げています。からっとした暑さではない都市圏で暮らす犬には、熱中症対策としてのサマーカットは必要不可欠との意見ですね」

昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事29』でK様が述べた通り、通常よりも短めに犬様の被毛をカットしたり部分的にカットすることで通気性を良くし、体感温度を下げてあげるという目的を指しているのであろう。

確かに、特に長毛種の犬様は湿気がこもりやすくなるので、被毛ケアを怠ると、ノミ・ダニ寄生の心配が出てくる。
その予防対策としての必要最低限のサマーカットならば、私も悪いこととは思わない。

「サマーカットに賛同しない派・サマーカットに賛同する派、両者ともに、犬の健康のことを考えての意見であることは間違いないでしょう。結局、最終的には飼い主の判断になってしまいますが、サマーカットをするならば、犬種別の特徴に合わせたサマーカットを第一に考え、犬が快適生活を送れるスタイルにしてあげたてほしいものです」

続いてK様は、サマーカットの注意点について話を始めた。

「丸刈りのように、犬の地肌が見えてしまうほどにバリカンをあてるのはデメリットしかありません。犬の被毛は人間のように、表皮・皮質・髄質で出来ているのですが、その役割をご存じですか?」
「いわゆる、外的刺激から皮膚を守る役割ですよね」
「そうです。外的刺激の種類はいくつかありますが、その一つとして、紫外線があげられます」

身体を被毛で覆われている犬様の皮膚はとても敏感で、人間の皮膚よりもデリケートだという事実を知らない飼い主様もいる。
表皮・真皮・皮下組織の3層から成り立っている皮膚の角質層は人間の3/1程度、表皮は人間の5/1程度と薄く、地肌に直射日光を受けてしまうと相当な紫外線ダメージを受けてしまい、火傷や皮膚ガンになる危険性もある。
当然、少しの刺激で傷ついてしまうので、犬様の被毛をバリカンで刈り上げない方がいいというのがK様の意見だ。

また、被毛の表皮には、直射日光や紫外線を遮る役割があると言われている。
なので、過度に被毛を短くカットしてしまうと、かえって犬様が暑さを感じてしまうというわけだ。

「ゴールデンレトリーバーやシーズーなどの長毛犬は、夏場は特に暑そうだからと、全身をサマーカットされてしまいがちです。ですが、それは飼い主の目に涼しそうに映るだけに過ぎないのです」

K様は無意識的に、短く刈り上げたご自分の頭を撫でた。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉