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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜49

昨今では、地球温暖化や都市化により、暖かい季節に多少のズレが起きているようだ。
それらが影響しているのか、季節の花が咲く時季にも狂いが生じている。
それに伴い、それぞれの虫が発生するシーズンにも若干の違いが出てきているようだ。

それでも。
目安になればと思うので、一般的にいわれている、主なケムシが発生するシーズンを記しておく。
元々、ケムシの種類によって違いがあることをご承知おきの上、K様との会話を読み進んで頂きたい。

「大まかにいえば、4月から11月ぐらいの間にケムシは活動しています。中でも大量発生が確認されるのは6月から8月だといわれていて、ボクが刺されたのもその期間でした」
「K様が刺されたのは、どんな種類のケムシだったのですか?」
「毛虫皮膚炎の原因として一番多いとされる、『チャドクガ』という種類のケムシです。関東地方だと年に2回、だいたい5月から6月と8月~9月に卵からかえるケムシです」

K様の話によれば、『チャドクガ』の毛には毒針があり、刺されると腫れ上がってしまうという。
厄介なのが、幼虫が脱いだ皮や死んだ幼虫にも毒針の毛は残っていることだ。
好奇心旺盛な犬様がうっかりと触れてしまわないように、飼い主様方にはご注意願う。

「『チャドクガ』は、主にツバキやサザンカなどに生息しています。体長はおよそ10mmで、黄褐色の身体が特徴ですね。その毒針に刺されると、強いアレルギー反応を起こします!」

『チャドクガ』に刺された過去の記憶のせいか、K様の語気が一気に強まった。

「いいですか! なにも、ケムシそのものに触れた結果、毛虫皮膚炎になるわけじゃないんです! 近くを通っただけでも、毛虫皮膚炎になってしまうんです! なぜかって、たとえ薬剤で駆除したとしても、死んだケムシの毛は浮遊するからです!」

ヒートアップして早口になっているK様の言葉に、私は黙ったまま頷き返した。

「『チャドクガ』の体を覆う毛には、何十万本もの毒針があります! その一部がボクら人間や犬の皮膚に付着すると、発疹が生じます! ですから、首付近や手の先などの、衣類に覆われていない部分がとくに危険なのです!」

それを考えれば。
『チャドクガ』が主な生息地とするツバキやサザンカが植わっている場所でのお散歩時は、予防という観点で、犬様に洋服を着せるのも一案でろう。

ちなみに。
ご存じの飼い主様方もいらっしゃると思うが、井の頭公園にも、ツバキやサザンカが植わっている。
『チャドクガ』の細かい毒針は、長袖・長ズボンを着用していても入り込むことがあるというので、犬様をお連れの際は、ツバキやサザンカにはあまり近寄らない方が安全だろう。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉