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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜57

続いて、K様は『マツカレハ』の幼虫に刺された場合の話をし始めた。

「『チャドクガ』・『ドクガ』・『イラガ』・『ヒロヘリアオイラガ』などと違って、万が一『マツカレハ』の幼虫の毒針毛が刺さってしまったとしても、それは太い束上になっていることが多いので、肉眼で確認しやすいと思います。なので、ピンセットなどを使用しての除去が比較的容易です」
「そうなんですね」
「とはいっても、『マツカレハ』の幼虫の胸部に生えている黒藍色の短毛には毒があるので、注意が必要です。その毒性は『チャドクガ』・『ドクガ』に比べると強くはありません。それでも、皮膚に刺されば激痛が走って腫れ上がります。その後、蕁麻疹のように発赤やブツブツができ、2~3週間の間、しつこい痒みに悩まされると聞きます」

それを考えれば。
『マツカレハ』の幼虫駆除を行う際は、素手で触らないことはもちろんのこと、肌を露出するような服装はやはり避けるべきだろう。

「ほかにも刺される危険性があるケムシはいて、たとえば、タケケムシとも呼ばれる『タケノホソクロバ』は、都市部も含めた全国のタケ・ササ類に生息しています。成虫になれば無害ですが、5~9月頃に発症する幼虫は毒針毛を持っているので気をつけた方が良いでしょう。また、春~秋に活動する『ウメスカシクロバ』の幼虫は、主に梅・桃・あんずの樹に生息しています。サボテンのような毒針毛は空中に浮遊するタイプではありませんが、誤って触れてしまえば皮膚に炎症を起こしますので注意が必要です」

K様はついでに、刺さないケムシの主な種類も教えてくれた。

・桜やクヌギなどに生息する『マイマイガ』
・桜やカキなどに生息する『アメリカシロヒトリ』
・桜、梅、桃などに生息する『オビカレハ』
・クリやクヌギ、イチョウなどに生息する『クスサン』

上記のケムシ類を見かけても、さしあたって刺されることは無いので慌てなくて平気だろう。
ただし、何かの拍子で犬様が拾い食いなどしないように気をつけるべきなのは、いうまでもない。

ケムシにまつわることの最後に。
復習を兼ねて、再度、刺されてしまった際の応急処置法を簡単に書いておく。

・刺された患部をむやみに触らないようにし、ケムシの毒針毛をピンセットや粘着カーペットクリーナーなどを使用して取り除く
・刺された患部を流水で洗い流す
・抗生物質の配合された軟膏を塗り、刺された患部が腫れ上がっていれば冷やす
・人によっては酷いアレルギー症状を起こす可能性もあるので、出来るだけ速やかに病院での診察を受ける

日毎に秋らしくなるこの時季は、ケムシによる被害が多くなる頃なので、犬様のお散歩コースにケムシが生息する樹木などがないか、今一度確認しておくことをお勧めする。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉