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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜75

前回ブログ『昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜74』で、寄生されてしまうと命を脅かす危険を伴う”マダニ”がいることに、K様は警告を発していた。
では、”マダニ”による感染症にはどういったものがあるかというと、一つは、”犬バベシア症” である。

”犬バベシア症”は、”マダニ”が媒介する”バベシア原虫”が犬様の赤血球に寄生して、それを破壊してしまう溶血性の疾病だ。
感染してしまった犬様には、

・下痢
・嘔吐
・貧血
・発熱
・食欲不振
・元気消失
・尿の色の変化(濃くなる)

などの症状が現れるとされる。
また、急性の症状だと、

・低体温
・黄疸
・ショック症状
・衰弱
・肝臓機能障害
・腎臓機能障害
・血尿
・血小板の減少

などを発症して、場合によっては死に至ることもあるという。
それを考えれば、健康体の成犬様よりも抵抗力が低い幼犬様や老犬様には、とりわけ要注意であるといえるだろう。

”犬バベシア症”は元々、西日本での感染報告が多かったそうだ。
だが、段々と感染地域が広がり、”犬バベシア症”の感染リスクは近年になって全国的に確認されているので、油断は大敵である。

感染するまでの時間としては、一般的に、”マダニ”に吸血されてから36~48時間後だとされている。

感染経路としては、”犬バベシア症”の感染血液が付着しているものからの感染がある。
加えて、”犬バベシア症”に感染している犬様からの咬傷感染にも気をつけたい。
ほかには、胎盤を介した母子感染が知られている。

潜伏期間は10日~21日が平均らしいが、その開きのせいで、感染時期の特定は簡単ではないという。

ちなみに、”バベシア原虫”は顕微鏡を使用しなければ確認できないほどの小さな寄生虫であり、その種類は70種類にも及ぶらしい。
その種類によって寄生する動物が異なるといわれているが、中には人間に寄生するものもあるという。
とはいえ、”犬バベシア症”が、私たち人間に病原性を示すことはないともいわれている。

”犬バベシア症”が厄介なのは、一度”バベシア原虫”に寄生されてしまうと、それを体内から完全に駆除することは難しい点だ。
それ故に、発症した症状がようやく治まってきたとしても、周期的に再発を繰り返すことが少なくないとされる。

貧血がひどい場合には輸血を要するが、主な治療は注射薬や飲み薬を使った方法である。
だがしかし。
残念ながら、現状では特効薬はない。
よって、薬での完全治癒は困難だというので、本当に用心が必要だ。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉