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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜76

”マダニ”が媒介する(ノミの媒介も含む)感染症の中で、猫様にだけ発症するものをついでに綴っておく。
それはなにかというと、”猫ヘモプラズマ症” や”猫伝染性貧血”とも呼ばれる、”猫ヘモバルトネラ症”だ。

”猫ヘモバルトネラ症”は、”ヘモバルトネラ(ヘモプラズマ)”が猫様の赤血球の表面に寄生することで貧血を招く疾病のことである。
貧血以外に見られる症状としては、

・発熱
・元気消失
・食欲不振
・体重減少
・黄疸
・呼吸困難

などだ。

それらの症状は、様々なストレスを受けると悪化する傾向があるという。
さらに怖いのは、免疫力を低下させる”猫白血病ウイルス”や”猫エイズウイルス”などの別のウイルス感染症も同時に患っていると、貧血が重度になって命を脅かしてしまうかもしれない点だ。

感染経路としては、”マダニ”からの媒介(ノミの媒介も含む)のほかに、咬傷を伴う猫様同士のケンカ・輸血時・胎盤を介した母子感染などが列挙されている。
しかし、はっきりとしたことはまだ断定できていないというのが現状だ。

治療は、症状に応じて施されるが、抗生物質の投与・点滴・輸血などが主となる。
だがしかし、”猫ヘモバルトネラ症”は、『昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜75』で触れた”犬バベシア症”と同様に、病原体の完全駆除が難しいといわれている。
とはいえ、症状が回復すれば、再発を繰り返すことなく生涯を送る猫様が多いともされる。

ついでのついでに、綴っておくと。
俗に人畜共通感染症(ズーノーシス)と呼ばれるもので、犬様・猫様だけではなく、私たち人間にも感染報告がある”マダニ”の感染症を紹介しておく。

先ずは、”ボレリア”という菌の感染によって引き起こされる”ライム病”だ。
その菌はノネズミ・シカ・野鳥類なども保菌しているが、日本では”シュルツェマダニ”という種類の”マダニ”が媒介する感染症としても知られている。

人間に現れる症状としては、

・食欲不振
・慢性遊走性紅斑という皮膚疾患
・発熱
・関節炎
・神経過敏
・起立不能
・歩行異常

などがあり、治療を施さずに放置してしまうと心膜炎などを起こし、最悪、命の危険も心配される場合があるというから要注意だ。

犬様・猫様の場合、その多くは関節炎を発症してしまい、四肢に触られるのを嫌がったり足を引きずったりする。
ほかには、

・発熱
・食欲不振
・皮膚症状
・神経症状
・全身性痙攣

などの症状が見られるという。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉