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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜89

「犬様の皮膚トラブル関係でいうと、秋の雑草も無視できないですよね」

K様は頷いてから、私の意見に付け加えた。

「確かに。この時季でいうと、”オヒシバ”に注意した方がいいでしょう」
「あの、ベタベタした草のことですね」
「はい。イネ科の植物である”オヒシバ”は、”メヒシバ”と共に、日本全国の畑や道端、公園などにも生えています。”メヒシバ”は夏から秋にかけて繁茂するので、まさにこの時季の犬のお散歩中にもよく見かけると思いますが、なにが厄介って、服や犬の皮膚に付着するとなかなか取り除きにくい点です」

それだけならまだしも。
犬様によっては、付着した”オヒシバ”の黒い小さな粒(粘液を持つ小穂)が原因でアレルギー反応を起こし、炎症してしまうことが懸念される。
とくに、お腹周りの被毛が少ない短毛種や敏感肌の犬様は要注意だ。
K様も同意見をお持ちだったようで、今度はお手入れ方法に話が移った。

「”オヒシバ”のほかにも、様々な植物の花粉や種子が原因とされる犬の皮膚病が、秋には少なくありません。目元付近だと、目の充血症状が見られるケースもあります。だからこそ、お散歩後のブラッシングと日々のお手入れを欠かさないように気をつけるべきです」
「”オヒシバ”の粘液は蒸しタオルで拭き取れますが、念の為、お湯で洗うのが一番良いかもしれませんよね」
「お腹周りや口周りは、被毛に覆われている箇所よりもダイレクトに反応してしまうので、そう思います。被毛で守られている箇所は蒸しタオルでの拭き取りだけでいいかもしれませんが、目に見えない花粉などだと、ブラッシングだけでは充分に取り除けませんし」

蒸しタオルで拭き取ったあとは、乾いたタオルで身体を拭くことも忘れずに行って頂ければと思う。

皮膚トラブルに関することに次いで、この時季のトレーニング依頼で多いものをK様は教えてくれた。

「舞い散る枯れ葉を追いかけてしまう犬の改善依頼があったりします。追いかけ回すことによる危険性は誤飲も挙げられますが、急な飛び出しも怖いですよね。それと、舞い散る枯れ葉を過度に怖がる犬もいます」

それから、思い出したようにK様はいった。

「実はうちのポメラニアンも昔そうだったんですが、この時季ならではといえば、ジョギングをしている方に恐れを抱く犬の改善トレーニング依頼もありますね」
「ジョギングですか? それだけなら、年中いらっしゃいますよね?」
「はい」
「となると……この時季ならでは、とは?」

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉