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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜92

念のために補足しておくが。
昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜91』で列挙した犬種別による耐寒性は、あくまでも目安に過ぎない。
たとえば、原産国だけで耐寒性の判断を下すのは早計だ。
それこそ、これまでにお世話を承った経験を例にとれば。
同じ種のシベリアンハスキー様だとしても、四季がある日本で暮らしている故、冬のお散歩時に身震いしている個体も存在した。

つまりは。
寒さに強いといわれる犬種であっても、普段の生活環境が大きく影響するということだ。
たとえ寒さに適した被毛を持つ犬種であろうが、暖房のきいた室内で暮らす時間が増えた昨今では体温調節機能に変化が生じ、寒さに対する適応能力が低下してしまっている犬様が確かに存在する。
だからといって、寒さに弱い犬種を寒い環境で育てたとしても寒さに強くなるわけではないので、くれぐれも早合点はしないように願う。

「年齢のことに関していえば、体温調節機能がまだ充分に発達していない子犬と、若い時に比べると筋肉量や体脂肪が減る上に皮膚と被毛が薄くなる老犬には防寒対策が必須です」

K様の意見に、私も付け足した。

「心臓や呼吸器の弱い犬様に対しても、防寒対策に注意を向けるべきですよね。とりわけ、糖尿病・甲状腺などの疾患を持つ犬様は、気温の変化が深刻な症状悪化に繋がる場合があるといわれていますものね」
「仰る通りです。耳の形状や大きさについていえば、チワワを始めとする立ち耳の犬や大きな耳を持つ犬は、そうでない犬に比べて放熱しやすいので、その点にも要注意です」
「中型犬様や大型犬様と比較すれば、より地上に近い距離で生活している小型犬様は下からの冷えを感じやすいですし、そもそも小さい身体で体温を保つのが難しいので、全般的に寒さには弱いといえますよね」
「そうですね。とにもかくにも、元々寒さに強いとか弱いとかに関係なく、それぞれの飼い犬に適した防寒対策を心掛けた方がいいでしょう」

ご参考までに。
個体差はあるが、長毛種の犬様にとっての適温は15℃~20℃で、短毛種の犬様のそれは20℃~25℃だといわれている。
私たち人間とは違って、犬様は全身を被毛に覆われているのと基礎体温が高めなため、適温の感じ方が同じではないのだ。
よって、私たち人間を基準にした暖房の温度設定は、犬様にとっては暑すぎる場合があり、冬でも熱中症になって脱水症状を起こしてしまうリスクがあるのでお気をつけ願う。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉