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氾濫する情報 4

氾濫する情報 1』で書いた、『〇〇〇のしつけ方法をやれば、吠え癖が治った』という例に始まるしつけトレーニングの類についても、一匹ないし数頭の犬様を飼っている、または飼っていた個人の誰かが書いたブログや、得体の知れない誰かがインターネット上に挙げた記事、”おしゃべり情報”などを鵜呑みにすると良くない結果を招く場合がある。

具体的にいうと。
所謂、問題行動(吠え癖・噛みなど)の改善を願って試みたのに、かえって問題行動を強化してしまうという例は多い。
そればかりか、間違ったしつけトレーニング体験をきっかけに、ほかの犬様や人間と上手に触れ合うことが出来なくなってしまうケースも存在する。
事あるごとに怯えるようになったり、家から一歩も出れなくなってしまったりする犬様を実際に見聞きしたことがあるが、そのような被害に遭わされた犬様たちは、ほとんどの場合、不適切な矯正や、痛みや恫喝を用いて恐怖を与えるようなしつけトレーニングを強いられた経験を持っている。
酷いケースだと、それを強いられた結果、怪我を負ってしまったり、亡くなってしまう犬様がいるほどだ。

プロのトレーナーが実際に関わっているならば、それら不幸な出来事を招いた責任は、論無くその人物にある。
ただし。
一匹ないし数頭の犬様を飼っている、または飼っていた個人の誰かが書いたトレーニングに関したブログや、得体の知れない誰かがインターネット上に挙げた記事、”おしゃべり情報”などを鵜呑みにして、飼い主様自らがしつけトレーニングを行ったのなら、自己責任以外のなにものでもない。
上記に綴ったような不幸な出来事が起こった、もとい、起こした原因は、しつけトレーニングに関する専門知識や、それに基づく実経験の浅さにあるのに、

「うちの子は覚えが悪いダメ犬だ」

と犬様のせいにする飼い主様も少なくない。
そもそも論として、トレーニングの効果には、いわずもがな個体差がある。
その観点からいっても、決して犬様のせいではないのに、まったくもって呆れるばかりだ。

呆れるついでにいえば。
自己責任でしつけトレーニングを行った飼い主様の多くは、自分が望む結果が出なかったら、これまた責任転嫁をしがちである。
『〇〇〇のしつけトレーニングにはまったく効果がない』とか『〇〇〇のしつけトレーニングはウソばっかり』などと、不平不満のオンパレードとなるわけだ。

それらは時を待たずして、”おしゃべり情報”によって拡散されていく。
自己責任を棚に上げて、誰かに責任転嫁することは、『氾濫する情報 3』の文末で取り上げた、獣医師の方や動物病院に対する事実無根の不評拡散と同じ流れだ。
確かな経験に基づいたしつけトレーニングを誠心誠意行っているトレーナーからしてみれば、堪ったものではないだろう。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉