新着情報

氾濫する情報 8

一通りのヒアリングを終えると、△△様はあからさまな強めな口調でいった。

「仕事が忙しくなって家を空けることが多くなるので、◇◇◇◇を一人で留守番させるのは心配なんです。預かって頂けますよね?」

ヒアリング中、◇◇◇◇様は、当方に滞在中のほかの犬様たちとケンカをすることもなく、静かに過ごしていた。
なので、△△様の不審さはあったものの、◇◇◇◇様が長時間の留守番を強いられるのは可哀想だと思い、『デイケア保育』のご依頼を承ることにした。

すると、△△様は、不自然なほどに当方を褒めちぎりはじめた。

「良かった! こういう所を探していたのよ。助かるわ。いやね、紹介してくれた人がね、『ここはちゃんとお世話をしてくれるから人気が出て、そのうちに予約が取りづらくなったら困るわ』なんて話していたのよ。だから、◇◇◇◇を預かってもらえなかったらどうしようかと思ってて」

この言葉を額面通りに受け取れば、△△様は◇◇◇◇様想いだといえる。
◇◇◇◇様に対して愛情があるからこそ、一人での留守番を強いるのが心配で、当方の『デイケア保育』のご利用を考えたと思われるからだ。

ただし、それを真っ直ぐに受け取れない自分がいた。
率直にいって、ヒアリング中の△△様の言動を見ていると、互いに信頼関係を築けそうもなかったからである。

その悪い予感は、『デイケア保育』で◇◇◇◇様のお世話を承った翌日に現実のものとなった。
『デイケア保育』で◇◇◇◇様が滞在中、当方には複数の犬様たちがいた。
皆が常連で、ほかの犬様と上手に遊べる子たちである。
犬様同士はもちろんのこと、人間に対しても攻撃性を見せることは皆無で、とにかく人懐こい。

それでも、だ。
お預り中に万が一があってはならないので、実際に◇◇◇◇様がやって来てから帰宅するまでの間、複数のスタッフたちと協力し、一時たりとも目を離すことはなかった。
当方では、新規で滞在する犬様(ほかのペット様も含む)にかかわらず、たとえ常連の犬様(ほかのペット様も含む)であっても上記のようにお世話をすることが普通で、そのためにスタッフが24時間常駐している。
それに加えて、お預り中の様子を写真や動画に記録し、それぞれの飼い主様に送ってもいる。
すべては安全第一のためであり、飼い主様に安心して頂くためだ。

『デイケア保育』で◇◇◇◇様が滞在中も、当然ながら、そういう態勢でお世話を承っていた。
結果、◇◇◇◇様はよく遊び、よく休んではまた遊び、排泄にも問題なく、確かにたのしんで帰宅した。
◇◇◇◇様がご帰宅した夜、△△様からも感謝の連絡を頂いた。

それなのに……。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉