新着情報

猫カフェの営業時間

猫カフェにまつわるニュースがまた一つありました。
今回は、その営業時間にまつわることです。

ご存じの通り、猫カフェは『猫と触れ合いながら飲食ができるカフェ』というのが宣伝文句です。
世の中には、純粋な善意に基づいた猫カフェも存在していて、そこではきっと、殺処分から命を救うべく引き取られた保護猫様たちが、今日も平和にのんびりと暮らしていることでしょう。

ですが……。
これまでにも度々ニュースになっていることから考えるに、その実態は決して良きことばかりとは言えません。
最たる例は、当ブログでもつい最近『猫カフェの業務停止処分』で取り上げた話題、劣悪な飼養環境問題および飼養管理問題です。
そのほかにも、転売・販売目的や、その為の交配レンタルを行っている猫カフェがあるそうです。

それらの諸問題の一つに、猫カフェの営業時間についての論争が存在します。

そこに至った簡単な経緯として。
元々、動物愛護法に基づく規則では、猫カフェの営業時間は20時迄でした。
それが、今年5月末までの経過措置によって、22時迄の営業時間が認められていました。

そして、この度。
環境省は、猫様にストレスがかかると増加するホルモンの、糞中濃度を調べました。
その調査結果を受け、6月以降も、22時迄の営業を認める方針を示しました。

さて。
この件に関しましても、ご多分に漏れず、賛否両論が飛び交っています。
その中でも、現在猫カフェを営む業者側の主張の一部に、私はどうしてもひっかかりを感じました。

都心部にあるその猫カフェは10時〜22時迄の営業で、店内には常時約40匹の猫様がいるとのことです。
立地柄、昼間は若者や外国人、夜はサラリーマンやカップルでにぎわいをみせているそうで……。
その猫カフェ業者の主張はこうでした。

『賃料や人件費を考えれば、20時迄では経営が成り立たない。猫カフェの猫は小さいころからこういう環境に慣れており、ストレスはかかっていない。20時迄と22時迄とでは、猫にとって変わりはない』

この猫カフェ系列では、猫様たちに年1回のワクチン接種と健康診断を行っているそうです。
また、営業フロアにはスタッフが最低1人常駐し、猫様の抱っこ禁止や中学生以下の入店禁止などの対応をとり、猫様のストレス軽減に務めているとも話しています。

……ん?
……んん?
……んんん?

現体制で賃料や人件費をまかなえないのであれば、それは単に経営努力不足では?
無理が生じているのであれば、規模・立地・猫様の数などの見直しをするのが良心では?
常駐といっても、最低時のスタッフ人数が1人では、常時約40匹いる猫様の1匹1匹に万全の注意を払えないのでは?

この業者曰く、ストレスはかかっていないとの主張ですが、常時約40匹がいるという謳い文句をキープするには、幾度かの猫様の出入りがあるはずです。
そのいちいちに対し、1匹1匹それぞれとの相性によっては、ストレスがかかってしまう可能性だってあるのでは?
となると、都度都度、約40匹の猫様たちのストレスをどのようにチェックしているのでしょうか。

ここで話を広げれば。
猫カフェによっては、何かにつけて寄付を募る団体も存在します。
そのすべてが猫様たちの為に使われていればと心底願いますが……。
かなしいかな、使途が怪しい団体も実在します。

そもそも。
寄付を募らなければ存続が危ぶまれるのならば、その団体は、猫様を受け入れられる健全な経営状態とは言い難いのでは?
許容範囲を超えた不健全状態での深刻営業のしわ寄せは、結果的に、そこにいる猫様たちに向かいます。
そうなるくらいだったら、身の丈に合った営業だけに専念すればいいのでは?

猫様が好きで始めた猫カフェなのであればこそ、無理は禁物です。
猫様の幸せを本当に願うのならば、不幸な結果を招かないように事前策を講じるべきですし、着実・誠実な事業計画を立てるべきと私は強く思います。

ともあれかくもあれ。
猫カフェで生きるすべての猫様たちが、どうぞ幸福でありますように。

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉