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運命の出会い 1

「先天性疾患が疑われます。残念ながら、治療の術はありません」

あなた様のペット様がこう診断された時、心中に去来する思いは、どういった衝撃をもたらすでしょうか??

ペットショップで売られている犬猫様の中には、先天性疾患を患っている個体が少なくありません。
にも関わらず、平気で生体販売されているケースが後を絶たないという現実があります。
国民生活センターによると、そういったトラブルに巻き込まれた飼い主様からのご相談件数は、近年高止まりの傾向にあるといいます。

先天性疾患を患っている犬猫様の生体販売トラブルは、なにも小さなペットショップに限ったことではありません。
全国展開されている大手の有名ペットショップですら、例外ではないのです。

私が知る飼い主様の中にも、ペットショップとのトラブルに巻き込まれた方がいます。
その内の御一方であるR様は、何度かペットショップに足を運んだ末にご購入を決めたらしいのですが……。
後に、ご購入なされたペット様に重大な先天性疾患が見つかったのです。

いくつかの動物病院での詳しい検査の結果、ペット様は、先天性疾患である漏斗胸・心臓病を併発していたそうです。
原因はおそらく、無理な繁殖で近親交配を繰り返された為であろうとのことでした。
同時に、獣医師であれば気づかないはずがない疾患だとも言われたようです。
R様は、ペット様をご購入したペットショップに不信感を抱きました。

R様に伺った話によれば、ご購入の際にペットショップ側から受けた説明では、そのペット様は健康そのもので、ペットショップと提携している動物病院発行の『健康診断証明書』には、すべての項目に正常と書かれていたようです。

R様は当然の如く、そのペット様との幸せな暮らしを思い描いていました。
ですが、突きつけられた現実は、先天性疾患に苦しみ、日々弱っていくペット様との暮らしでした。

R様は、

「こんなかわいそうな目に遭う命がこれ以上増えて欲しくない!」

との一心で、ペット様をご購入なされたペットショップに報告を入れたそうです。
その際、ペット様に先天性疾患を認めた証である診断書を提出したらしいのですが、それを見たペットショップ側の対応には、とてもじゃないが誠意を感じられなかったと言います。
ペットショップ側は、R様の想いを汲むでもなく、今後の改善を約束するでもなく、ペット様の返却と返金手続きの話に終始したというから唖然です。

それでも、どんなカタチであれ運命の出会いであると考えるR様は、以降、軽くはない治療費の負担を強いられながらも、ペット様への献身的な介護を毎日続けました。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉