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飼い猫様の窃盗 36

前回ブログ『飼い猫様の窃盗 35』の最後に綴った心境で、飼い主様は捜索延長依頼をしたわけですが……。
それが、飼い主様の体調をどん底まで崩す決定打となってしまいました。

どういうことかというと。
飼い主様が捜索意延長依頼をしたのは、ペット探偵側が決めた三日間の捜索最終日でした。
ペット探偵からの捜索終了電話を受けた際に、翌日の捜索延長依頼をしたのです。

にもかかわらず、ペット探偵は、捜索延長依頼を快諾しませんでした。
飼い主様から伺った、その時の会話のやりとりは、以下だそうです。

ペット探偵:「申し訳ないですが、明日の延長は承れません」
飼い主様:「なぜですか?」
ペット探偵:「ご存じだと思いますが、テレビ出演をきっかけに依頼が殺到している状況なので、すでに予約が入っていまして」
飼い主様:「でも、契約書には、捜索延長依頼について明記してありますが」
ペット探偵:「はい」
飼い主様:「だったら、お願いします」
ペット探偵:「申し訳ないですが、すでに予約が入っていますので」
飼い主様:「でも……」
ペット探偵:「先に捜索依頼予約を入れている方も、迷子になっているペットのことが心配で待っておられるのです。その気持ちは、お分かりになられますよね?」
飼い主様:「分かりますけど……」
ペット探偵:「でしたら、お察しください」
飼い主様:「じゃあ、いつなら来てもらえるのですか?」
ペット探偵:「当分先まで、予約がいっぱいです」
飼い主様:「ですから、いつなら来てもらえるのですか? 今すぐ予約を入れますので」
ペット探偵:「いつとは、はっきりいえません。仮に、今から伺う捜索現場で初日発見できれば、その分、予約されている方々の前倒しができる場合も考えられますので」
飼い主様:「ということは、日にちでの予約はできないというわけですね」
ペット探偵:「そうですね」
飼い主様:「じゃあ、今、予約したとすると、うちは何番目になるんですか?」
ペット探偵:「事務に問い合わせしてみないと、はっきりとした数は分かりかねます。今こうして電話している間にも、予約が確定している案件がないとはいいきれないので」
飼い主様:「だったら、どうすれば……」
ペット探偵:「落ち着いてください。とにかく、この三日間、プロのぼくがやれることはやらせてもらいましたから。今は、目撃情報電話を待つべきです。やみくもに捜し回っては、かえって、S君を怯えさせてしまうかもしれませんよ」
飼い主様:「……」

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉