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飼い猫様の窃盗 40

ペット探偵:「それでは、もういい加減、つぎの捜索現場に行かなければならないので、電話を切らせてもらいますね」
飼い主様:「あ……すみません」

飼い猫様の窃盗 36』・『飼い猫様の窃盗 37』・『飼い猫様の窃盗 38』・『飼い猫様の窃盗 39』のブログから上記まで綴った会話内容が、捜索延長依頼をなさった飼い主様とペット探偵の大まかなやりとりだったそうです。

飼い主様はペット探偵のいっていることを信じて、この後、ただひたすらにS君の目撃情報電話を待ちました。
けれども、五日間待っても、ペット探偵側から目撃情報があったという連絡はきませんでした。

しびれを切らした飼い主様は、六日目の午前中、ペット探偵の携帯番号に電話を入れました。
ところが、いくらコールを鳴らしても応答がありません。

飼い主様は、”もしかしたらほかの捜索中で取り込み中なのかもしれない”と我慢し、午後になるのを待って再び電話をしました。
それでも、午前中同様、折り返しすらなかったので、今度はペット探偵会社に直接電話をしたそうです。
しかしながら、目撃情報の受け付け先としてチラシやポスターに記載されている電話番号と同じものであるにも関わらず、その電話にさえ誰もでてくれません。

”もし、S君を目撃した人が電話をくれていたら、どうしてくれるのか!”
ペット探偵側が電話に応答してくれない状況に不満を抱いた飼い主様は、居ても立ってもいられず、捜索に出掛けたそうです。
そうして聞き込みをしている最中の夕刻、以前にも話しかけたことがある家の住人から、さらなる不満を抱く情報を耳にしたといいます。

お話を伺ったお相手はA様という方で、飼い主様のご自宅から直線距離で500m付近(二本目の目撃情報地点であるタバコ屋さん方面)に住まわれているそうです。
猫様たちを乱獲していた怪しげな男たちを見かけた、例の公園の傍です。

A様は三日前に、ご自宅の庭でS君らしき猫様を見かけたらしく、すぐにチラシに記載されている電話番号(ペット探偵会社のもの)に連絡を入れたそうです。
ところが、電話には誰もでないので焦っていると、S君らしき猫様は姿を消してしまったといいます。

そのことについて初耳だった飼い主様は、憤慨して、再びペット探偵の携帯番号に電話をしました。
すると、ようやく電話にでたものの、明らかに寝起き声だったといいます。

それでもかまわずに飼い主様が目撃情報の件を詰問すると、ペット探偵はいいました。

「うーん……三日前ですか? いや、そういった電話は受けていませんよ」
「けれど、確かに電話したと仰っていますが」
「うーん。だとしたら、電話番号を間違っていたのじゃないですかね?」
「その方に、着信履歴まで見せて頂きましたけど」
「そういわれても、電話を受けた記憶はありませんので」
「事務の方にちゃんと確認してください」
「分かりました。今、別件の捜索中なので、あとで連絡してみます」

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉