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飼い猫様の窃盗 46

自責の念に縛られていても、S君の迷子情報を載せた掲示板に寄せられるコメント欄には温かい励ましの数々が投稿され続けたので、それを支えに、飼い主様は早期の体調回復を目指しました。
同時に、S君の捜索方法に役立つ情報を求め、ネット検索を続けたといいます。

そんな折、とあるブログに辿り着いたそうです。
そのブログは、室内飼いの猫様を迷子にさせてしまった方のブログで、逸走日からの捜索経緯が事細かに掲載されていました。
捜索開始当初は、飼い主様と同じように、”チラシやポスターを自分で配布したりしながら歩き続けたものの、一向に見つけられない上、確たる目撃情報も上がってこない日々だった”と書かれていました。

好転の兆しを見せない捜索に焦燥感を覚えた末、ブログ執筆者は、ペット探偵への依頼を検討し始めたそうです。
そして、インターネット検索の上位に出てくる複数のペット探偵会社に問い合わせを入れました。

ここでS君の飼い主様と違うのは、ブログ執筆者の慎重さでした。
先ずは、すべてのペット探偵会社の対応・捜索方針・実際の捜索方法・費用などを、徹底的に比較したといいます。

その結果、どこのペット探偵会社に対しても、満額回答を得られなかったそうです。
それどころか、”不審さを拭えなかった”とブログには書かれていました。
たとえば、執拗に早期契約を迫るペット探偵会社・メディアへの出演をやたらに謳うペット探偵会社・面倒な飼い主だと判断し、捜索依頼拒否の言い訳を並べ立てるペット探偵会社など、迷子になってしまっている猫様のことは差し置いて、自分たちの都合ばかりを前面に出してくるその姿勢に辟易してしまいました。

ですが、ブログ執筆者はそこで終わらずに、信頼できそうなペット探偵を粘り強く探し続けました。
仕事も休めないし、自分だけでの捜索に限界を感じているのは事実だったからです。

そうこうしている内に、とあるサイトに行き着きました。
投稿者自身が飼っている猫様を、お互いに自慢し合うコミュニティサイトです。
よって、当然ながら迷子猫様捜索とは関係のない投稿内容が並んでいましたが、その中に一つだけ、迷子猫様に関するものがあったそうです。
内容は、関西に会社を構える”ペット葬儀会社”の紹介で、”ある人物”に飼い猫様の捜索を依頼した、というものでした。

結果がどうだったかというと――
”その人物が捜索に来てから四日目には、飼い猫様を無事に発見・保護できた”と書かれていました。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉