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飼い猫様の窃盗 48

すべての質問に余すことなく答えた”ある人物”に、ブログ執筆者は捜索依頼をすることに決めました。
そうして、迷子猫様の捜索に着手したのが私です。

結果としては、捜索に伺った六日目に、ブログ執筆者の飼い猫様を無事に発見・保護できました。

ブログ執筆者は、不誠実なペット探偵会社に悔しい思いをさせられる被害者をこれ以上増やさないために、私が行った捜索の経緯を自身のブログで紹介してもいいか、と許可を求めてこられました。
その頃の私はメビー・ラックを設立する前だったので、迷子ペット様捜索に関してのホームページなどを持っていませんでした。
すべてが、それまでに行った捜索で知り合った方々や知人からの口コミのみで活動していたのです。

であるからして、捜索の経緯は載せて頂いても構わないのですが、私個人の特定に繋がる詳細の執筆に関してはお断り致しました。
迷子ペット様捜索について、積極的な営業活動をするつもりは毛頭なかったのです。
よって、”ある人物”との表記になっていたというわけでした。

飼い猫様の窃盗 46』のブログで前述したように、コミュニティサイトへの投稿者の飼い猫様を無事に発見・保護できたこと、ブログ執筆者の飼い猫様も無事に発見・保護できたこと、その両方を知ったS君の飼い主様は、すぐに私に電話をかけてきました。

その電話でS君捜索のあらましを伺った私は、飼い主様に直接お会いするため、入院なさっている病院に赴きました。

「はじめまして。S君の捜索相談の件で伺った者ですが」
「わざわざ病院までお越し頂きまして、ありがとうございます」

心底申し訳なさそうにいいながら、飼い主様はベットから立ち上がろうと、上半身を起こしました。
私は慌てて手の平を差し出し、それを止めました。

「どうか、ご無理はなさらずに。楽な姿勢で構いませんから」
「すみません。では、お言葉に甘えさせて頂きます」

飼い主様ご自身曰く、入院生活でだいぶ体調が回復したらしいのですが、初対面の私としては、心身の疲労が色濃く残っている印象を抱きました。
その原因は、S君の身を案じる想いからだということに間違いはないのですが、心無いペット探偵の言動のせいでもあるといえました。

病室に長い時間お邪魔することは、飼い主様のご負担になってしまう懸念がありました。
とはいえ、S君捜索にまつわる思いの丈を存分に聞いてあげることも、私が来訪した意味であります。
でるが故、あえて相談時間に制限を設け、飼い主様にかかる負担を極力減らしてあげようと思いました。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉