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飼い猫様の窃盗 83

気づいたことは、何なのかと申しますと。
もしかしたら……ですが、エサやリ男性に会わせる目的で、キジ白猫様は私を誘導したのではないか、という点です。
都合が良すぎる解釈だということは重々承知の上ですが、エサやリ男性にお願いして、エサやリの女性が公園内にいるかどうかを確かめに行ってもらうための機会だと、私は捉えました。

こんな深夜帯に、エサやリ男性が公園内を歩いていれば、男たちも警戒することでしょう。
だからといって、自分たちがやましいことをしている以上、むやみやたらと絡んでくるとは考えられません。
男たちが捜し回っているのは、私のことです。
であるからして、エサやリ男性に危害が及ぶ危険性は限りなく低いと判断しました。

私は、キジ白猫様に御礼を伝えました。

”ありがとう! せっかくもらった機会を無駄にはしないよ”
”助けてもらった恩返しだし”
”そっか。じゃあね。男たちにまた捕まらないように、捕獲器には気をつけて”
”二度と近づかないから平気”

歩き始めたキジ白猫様を見送った後、エサやリ男性を追って入った茂みの中で、私はエサやリの女性の件をお願いしました。
エサやリ男性は、私が申し出たお願いを、快く引き受けてくれました。

「オッケー。そのくらいのことなら、オレにも協力できるし。ってか、猫のためなら、協力は惜しまないし」
「ありがとうございます。なにぶん、私の顔は、男たちに知られてしまっているので助かります」
「いいって。それで、もしエサやリしてるその人を見つけたら、どうすれば?」
「その方も、ご自分がエサやリしていることを他人に知られたくないので、かなり警戒しているはずです」
「まあ、この公園でのエサやリは禁止されているしね。誰かに見つかったら面倒なことになるって気持ちは、痛いほど分かるよ」
「なので、見かけ次第、すぐに電話をください。接触はしなくて結構です。今現在、その方が公園内にいるかどうかだけの確認をお願いします。姿を確認できれば、私が直接会って話します。それまでは、この茂みの中で待機していますので」
「オッケー。じゃあ、早速行ってくる!」
「お気をつけて。万が一、男たちと遭遇してしまったら、無視してご帰宅ください。話しかけられても、適当なことをいって、速やかに立ち去ることです。それでもしつこくされたりした場合は、電話をください。電話が無理そうならば、大声を出して頂ければ、すぐに助けに向かいます」
「了解!」

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉